あとがきもどき

   例によって中途半端に隠れてますよー。
 ようするに言い訳のお時間。
 言い訳なんか聞きたくないよって方は速やかに脱出をしてくださいな。


 まずは言い訳以外のことからちょこちょこと。
 サブタイトルの「子供部屋のおばけ」は、当然“タクロウ”のことですが、実は小学生時代私が大好きだった児童書からとってあります。中学年頃から、夏休みの度に飽きもせず毎回毎回借りて読んでいた覚えがあります。残念ながらもう内容はかなり忘れてしまっているのですが。
 とはいえどんなに検索しても見つからないところを見ると、正式タイトルが間違っているか、既に廃刊されているかだと思います。
 児童書はどこが漢字でどこが平仮名なのかが一番分かりにくいからなあ。
「世界を生むとき」とはあまり共通点はありませんが、兄弟の話という部分は共通しているかと。
 ……と書いてるうちにAmazonで発見してしまいました。やっぱり漢字部分が違ったからみつからなかったのね。正式名称は「子どもべやのおばけ」でした。子だけ漢字。シンプルだけど検索泣かせだわ……。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198612781/3w-asin-books-22/250-5243445-5682651
 また読んでみたいなぁ。小学生くらいの子供さんがいらっしゃる方には、オススメです。是非寝る前にでも読んであげてください。

 今回、再公開にあたって、登場人物紹介ページを一新しました〜。
 とはいえ、絵が変わったのと、ツルオカの紹介文から天使を抜いた程度ですが。それでも大きく変わったのが「タクロウ」の紹介イラスト。実は前回の登場人物紹介では中身がナツカワ状態のタクロウだったのですが、今回は本物の卓郎なのですよ。描きわけできてないからわからないかも……。外見ベースは一緒なのだけど、眼差しがタクロウだと皮肉びてるのだけど、卓郎は年相応に、と心がけたのですが。さてはて。

 志津子さんだけ漢字表記なのは、物語中で彼女だけが現実に地をつけて普通に生活していたからです。タクロウは中身が違うので言わずもがな。エナは自分のしたことを認めてはじめて、恵那に戻れるという意味ではじめはカタカナ表記なので。

 さー。本編を読んだ方はもうお気づきのことでしょう。
 この話、大ポカをやらかしてます。

 主人公が自分で動いてません。

 よりによって、自分で気付かなきゃならないところを教えてもらってそのまま終わっちゃってるという……。
 後は描ききれてない謎が随所に残ってしまっているのもねえ。
 いろいろ手直ししようとも思ったものの、手直しするくらいならリメイクをして全部再構築したいので今回は原文のまま掲載と相成りました。
 一番描きたかったのは恋愛面だったんですが、エナがあまりに恋愛に興味がなさすぎて撃沈。
 ということで、リメイクするときは2部構成になるかと。第1部は今回掲載分とほぼ同じく。第2部では2年後の再会とナツカワ関連&恋愛をがっつり描きたいなあと。

 まあ名前のアナグラムが単純かつ明快なのは特に直さなくていいかなぁと個人的に。
 きちんとつきつめればミステリーにも出来ると言われたけれど、そもそもミステリーが読めない人間には難解なのですよ。
 とはいえ、答えばらしをナツカワがするのは反則なのは直さなくちゃいけないですが。あとは、名刺もいらないかなぁ。Sがいらない云々。
 個人的に、1章の冒頭と4章の冒頭を見比べてにやりとしていただけたら一番幸せなんですが。なんともかんとも。
 それにしても私、アナグラム使いすぎですね。Mayu IidaだからMai Yaiduだとか。……まだ描き終えてない話を例にあげるあたり、ダメダメ……。

 いつかリメイクするときに描きたいこといろいろ。
■ナツカワの正体と、エナとの本当の関係
■ナツカワが地上に降りた本当の理由
■卓郎の恵那に対する思い
■ツルオカの志津子さんに対する反応と、ナツカワが卓郎になりすましているときの態度の違い
■ナツカワをもっと悪役化(諦め悪く、むしろ志津子さんを盾にとって脅すくらいには開き直って貰わねば)
志津子さんの色気

 ……最終項目はいらない? いや、大切だよねえ。

 友人知人にこの話を読んでもらうと、大抵「ナツカワ(タクロウ)が好きでしょ?」と聞かれますが、実は私はツルオカ(卓郎)に入れ込んでます。
 特に過去の卓郎が出るシーンはノリノリで書いた覚えがあります。
 ようするに、私は物語を卓郎視点から見ているので、どうしても入れ込んでしまって。
 親ばかでごめんなさい……。



 さてはて。ここまでお付き合いありがとうございます。
 トップページに一旦戻っていただき、引き続き「謎を増やすお話」、「おまけ」をお楽しみ下さい。

2004.8.11(大嘘)
  鳥野栖

 

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